大宮の寺社仏閣

大宮には氷川神社と秋葉神社という信仰を集めている神社がありますが、ほかにも寺社仏閣が残っています。大宮山東光寺は、北関東にある曹洞宗の寺としては有数の歴史を持っています。安達ヶ原の鬼婆の伝説で知られる熊野那智山東光坊が開祖とされています。本尊は東方薬師瑠璃光如来像で、東光坊薬師の名前で知られていますが、現在は13年に1度だけ見ることができる秘仏となっています。現在の地には中山道の誕生と同じころに移転されたと言われています。

その移転前の場所とされるのが黒塚大黒院です。東光坊が鬼婆を退治して葬ったと言われる黒塚があった場所に建てられたことでこの名前が付けられました。松尾芭蕉の奥の細道にも詠まれています。この大宮黒塚大黒院には、安達ケ原や黒塚を題材にした舞台を上演する人がお参りに来ることもあります。歴史の舞台となった場所と言えば、神道小僧ゆかりの地である閻魔堂もあります。ここでは、鬼平犯科帳でおなじみの長谷川平蔵が神道徳次郎と大捕り物を繰り広げたと言われています。

歴史上の人物にゆかりがある場所としては、椎谷山景元寺もあります。ここには、上杉謙信が雨宿りしたという話が残っています。上杉謙信が関東遠征のおりに雷雨にあい、家臣であった長尾景元の陣営にあったシイノキの下で雨宿りをしたことに由来します。そのシイノキはいまも見ることができ、樹齢450年以上の市の天然記念物に指定されています。このように、大宮は歴史好きには興味が尽きない寺社が残っている地でもあるのです。